津村大樹

津村大樹「変容する大道芸とプラットフォームの重要性

【大道芸】を辞典で調べると、以下のような解説が載っている。

「大道で演ずる卑俗な芸」ー『広辞苑第五版』(1998)

「大道で演ずる音楽・曲芸・奇術などの芸」ー『広辞苑第六版』(2008)

「大道で演ずる卑俗な芸」。今日ではその定義は訂正されてるものの、少なくとも今から十数年前まではこのような社会認識が大道芸にはあった。宗教や貧困、差別などの背景を背負いながらも、時代の代弁者として広場や辻に溢れる民衆的活力を最大限に発揮してきた大道芸。抑圧・制限・淘汰され斜陽を迎えながらも、都市の近代化や時代の変遷と共に変容を遂げ、近年では自己表現/趣味/アートの文脈で語られることもしばしばある。更に、ここ20年では「大道芸フェスティバル」と銘打ったイベントが全国的に打ち出されるようになり、少しずつ人口に膾炙するようになってきている。大道芸は古来より世界的に賤民の生業とされてきたため、それに関する研究書籍は多い。しかし、現代の有り様を記した書籍は少なく、あったとしてもパフォーマーへのインタビュー止まりである。本研究では大道芸のイマをより重層的な視点から明らかにしていく。加えて、現行の大道芸に関する散在する情報を一元化するためのプラットフォーム制作に取り掛かる。

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