「やり抜く力――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける」アンジェラ・ダックワース 著


何かに取り組む時、目標を達成するには何が必要か。 成功するのに必要なのは「才能」ではない。 努力---やり抜く力である。 ...と言うと、 まぁ、そうだよね と思うところもあるかと思います。 しかし、その「やり抜く力」を伸ばせるとしたら... 本書では、そのための方法が書かれています。
  • 上達をしたいひと
  • プロジェクト等を成功させたいひと
  • 指導する立場にあるひと
にはとても有益な本であると思いました。 とりわけ、
  • PART2「やり抜く力」を内側から伸ばす
  • PART3「やり抜く力」を外側から伸ばす
の2パートは必読。 PART2は、日々技術習得や目標達成に励むひとに参考になるでしょう。 なお、本書でも取り上げられている「意図的な練習」の詳細に関しては、 「成功する練習の法則―最高の成果を引き出す42のルール」 を合わせて読むと、より効果的です。 関連ブログ記事:「上達を実現したい方必読! 「成功する練習の法則」ダグ・レモフ エリカ・ウールウェイ ケイティ・イェッツイ」 PART3は主に、
  • 指導をする立場のひと
  • リーダーシップを取る立場のひと
  • 子育て中のひと
にとって示唆に富んだ内容になっていると感じました。 もちろん、この本を読めば、すぐに何かが達成できる!という本ではありません。 しかし、「達成」に至る考え方を知り、実践することは達成への近道であることは間違いありません。 ...って、実践するのが難しいんだよ! と思うひとこそ、読んでみて、思いめぐらせることが、「達成」への第一歩になるかなと...と書きながら、私自身、自分を振り返り、一歩を踏み出そうと思っています。

「ひらく美術: 地域と人間のつながりを取り戻す」北川フラム


アートディレクターとして、美術をもって土地の文化を活かして行く活動を積み重ねる北川フラム氏。その活動を自ら開示して、美術でコミュニティを築くことの実際を垣間見せてくれるのが本書です。

先日読んだ「都市の舞台俳優たち」が、都市で表現に携わるひとたちの記録であったのに対し、都市部でない土地を舞台での、芸術とコミュニティの在り方が書かれています。タイミングよく、ふたつを対比して読めて、興味深かったです。

個人的な話になりますが、7,8年前になりますか、本書の主な舞台となる十日町の一集落の祭りに呼ばれて、ショーをしたことがあります。

ショーが終わると、男衆が集まり、境内で大きな輪をつくり座り、酒を酌み交わします。若いひとからお年寄りまでが、入り混じり、その中で祭りの運営に携わる若者への労いと期待が伝えられていました。その輪に入れてもらえた経験は、同様なコミュニティを持たない私には、とても新鮮で、好ましいものに思えました。

…というようなことを、土地の風景とともに思い出しつつ、読みました。

 土地に寄り添い、土地とともに「美術」を通してコミュニティを築き、土地の文化を活かす。もちろん、そこには数々の軋轢や事務があり、簡単な言葉で表せるほど綺麗な世界がある訳ではない(だろうと推察する)のですが、、、そこも含めて、率直に語られるエピソードに、とても励まされました。

それは、「深川美楽市」という地域のイベントに個人的に深く関わっている、ということは、もちろん、ありますが。

芸能が、地域とともに生きて行けたら、と切に思います。

大道芸の分野で言えば、koen企画さんが継続して開催している「地域で活きるパフォーマーの話」シリーズ併せて読むと、また違った視点が得られるかもしれません。過去の開催分が丁寧にレポートされています。>「地域で活きるパフォーマーの話


地域の中でどのように活動して行くのか。そこに興味がある方は、本書を読むと得るものが多くあるのではないかと思います。


「ライチ☆光クラブ」古屋兎丸


2015年12月1日から2016年1月11日まで、銀座のヴァニラ画廊で開催されている「古屋兎丸展 禁じられた遊び」を観に行ってきました。 スゴクイイ(◎◎)q! 当日は、ラッキーなことに古屋兎丸先生も在廊しており、 生で原稿を執筆する姿を拝見できました。 スパスパと下絵が完成して行く様の迫力たるや! これは惚れます。 そして(直接話した訳ではなく、他の方が話しかけているのを、端でモジモジと見ていただけですが)、ご本人の人柄が朴訥でナチュラルで、正直に言うと、 「なんでこのひとが、こんな変態な漫画を!」という気持ちになりました。 (変態、好きです。) さらにさらに、展示されているイラストや原画の数々! 精緻で美しい筆にうっとりです。 欲しい!と思っても、売られている金額をみると、くらっとくるのですが、それでも売れに売れていて、それもなんだか納得。 欲しいよね。 ...と、興奮醒めやらぬ中で書いているので、ステマっぽくなってしまいましたが、ステマではありません。 うん、よい個展だった。 そんなこんなで、その場で購入した本書「ライチ☆光クラブ」。 これまた、ものすごく面白かったです! 物語として、いろんなエッセンスをコラージュしながら、きちんとまとまるストーリーテリング。そして、その世界観。 そして、もちろん、そこを描き上げる古屋兎丸先生(もうね、「先生」と呼ばざるを得ない。)の画力。 まったく前知識なく読んだのだけれども、読後に本作が丸尾末広先生と関係があると知り、それもすごく納得というか、二度美味しかったです。 エログロだったり、BL系が苦手な方にはお勧めしませんが... ご興味があれば、個展と合わせて、ぜひ。 今年読んだ漫画の中では、一番興奮した漫画でした。 スゴくイイ!!!(◎◎)q