10年前から来たメッセージ

家の片付けをしていたら、出てきました。懐かしの公演DVD。

池田洋介×目黒陽介「PLAY」(リンク先のページは、Adobe Flashを使っていて、環境によってはきちんと見れないかも。時代の流れを感じる…)。2008年、今はない門仲天井ホールにて開催した公演です。(…とても寂しい。とはいえ、移転先の両国門天ホールも良いホールです。)

「PLAY」 DVD

2008年公演「 PLAY」

この公演が10年前ですって!この時から色々なことがあったのだなぁ、と思うと感慨深いです。

この公演は、二人の天才、というか、奇才というか、とにかく素晴らしいパフォーマー池田洋介さんと目黒陽介さんの二人の共演が観たくて企画しました。異なるベクトルを持つ二人が一緒に公演をしたらどうなるのか。それを想像した時のワクワク感。それが原動力でした。

初めての打ち合わせをした時に、ふたりから「どうせやるなら単なるオムニバスではなく、ふたりで作る演目が欲しい。」とのことで、その結果、ふたりの魅力が掛け算となる印象深い公演となりました。

私が初めてジャグリングの舞台公演を企画したのは、2006年「堀の外のジャグリング」です。当日は、皆無と言ってもいいくらい、ジャグリングの公演はなかったし(「ドーナツライブ」をはじめ、ジャグリングクラブ等主体の公演はあった)、パフォーマンスの公演もとても数が限られていました。今のライブや舞台公演があちこちで行われていることを考えると、信じがたい状況です。

そんな状況でもあったので、逆に
こんなものが観たい!
ということを強く思うことができたようにも思います。

さて。

今。

自分はどんな景色がみたいだろう。

今回出てきたDVDをみて、改めて思いました。

私がパフォーマーとして歩み始めた時に思ったことは、ひとの笑顔に接する、ひとの笑顔をつくることを仕事をしたい、ということでした。

改めて、こういう原点に立ち返ろうと思います。ただ、立ち返るのではなく、ひとまわり大きな視野で、初志を形にできたら。

「こんな景色がみたい!」という想像を大切に、
一朝一夕で行くことではありませんが、方向を間違えず、ひとつひとつ形にして行きます。

まずはこの春の「深川美楽市」かな。

サーカス研究の熱量—「桑野塾×サーカス学ゼミ」に行ってきた。2018/2/3

2ヶ月に1回ペースでの開催される大島幹雄さん(お世話になっておりますm(_ _)m)主催「サーカス学研究会」と、早稲田大学教授でロシア文化学者である桑野隆さん主催の桑野塾の合同ゼミに参加するため、早稲田大学に行ってきました。

大隈重信像

早稲田大学と言えば、大隈重信先生。

桑野塾×サーカス学ゼミ

本日の発表は、以下の2つ。

  1. 「〈サーカス学〉のひとつの試み」桑野 隆
  2. 【特別上映】秘蔵サーカスドキュメンタリー映画(解説:上島敏昭+大島幹雄

ロシアのサーカスにフォーカスが当てられました。

オリガ・ブレニナ=ペトロヴァ「文化空間のなかのサーカス」2014

桑野先生の発表は、オリガ・ブレニナ=ペトロヴァ著「文化空間のなかのサーカス」(2014)の紹介。この本は、桑野先生の手により翻訳され、近いうちに出版されるとのこと。

「サーカス」という現象を、文学、映画、美術など、様々な領域にまたがり分析、考察している本だそうです。例示されている具体的な作品も豊富で、それらを追うだけでも、かなり楽しそう。

うん、読みたい!

しかし、金額はそれなりに張りそう…とのことです…けど、やっぱり手に置いておきたいよね…読みたいよね。

ちなみに、桑野先生が翻訳したサーカス関連の本だと、「サーカス—起源・発展・展望」(エヴゲニイ・クズネツォフ著 桑野隆訳 ありな書房 2006、原書は1931年刊行)があります。ロシアサーカスがどんなものであったか、どんな演目があったのか。それを知ることができると共に、桑野先生の巻末の解題も含めて「サーカスとは」という論考が溢れていて、とても面白い本です。(しかし、やはり値が張る…)

1947年撮影ドキュメンタリー映画

続いては、大島幹雄さんと上島敏昭さんによる1947年撮影(?)のドキュメンタリーフィルムの上映及び解説。

このフィルムは、ヤフオクにて上島敏昭さんが落札した16ミリフィルム。得体の知れないもの(笑)だったけれども、落札したのを、すったもんだありつつ、観れる形にしてこぎつけた特別上映会!

ここに映されていたのは、1947年(…ということにフィルム上ではなっているけれど、真偽は要検証…とのこと)のロシアサーカスの映像。これに、ロシアサーカスの専門家である大島幹雄さんの解説が加わり、ものすごく興味ふかい上映会になりました。

何より記録されている芸の数々がすごいこと!

大島幹雄さんの話によると、1960年くらいまでのロシアのサーカス芸というのは、今から見ても、とてつもないレベルだそう。今その時のレベル芸は、見れない。

確かにすごくて、一つの芸が終わる度に、拍手をしたくなりました、私は。

1947年ロシアのサーカス映像上映

熊のショー、かわいい。すごい。

こういう映像が広く観てもらえるといいな、と思います。いろんな意味で。

この映像は、今の所、すぐには見れませんが、ロシアサーカスについては、大島幹雄さんの次の2冊がオススメ。


先の桑野先生の訳書と合わせると、ロシアサーカスについて、多くを知ることができるでしょう。

サーカス学研究会

こんな感じのゼミ(今回はスペシャル版でしたが)を、大島幹雄さんの主催で2ヶ月に一度のペースで開催しています。次回は、3月23日の予定。「サーカス」というものに(どんな角度ででも)興味がある方は、私でも大丈夫ですので、お気軽にお問い合わせください。

サーカス学を含め、大島幹雄さんの最新情報はこちら