ハードパンチャーしんのすけ2020

2020年も残り数時間。
そんなタイミングでこの文章を書いています。

2020年は、自分の足元を見つめる時間になりました。
それはもちろん、コロナウイルスにより社会状況が、ガラッと変わったことによります。

それは良くもあり、悪くもあり。

もしもコロナウイルス拡大しなければ、先のことを考えることなく日々を送っていたのかな、と思うと、もしかするとぼくにとっては転機を強制的にくれると言う意味でよかったのかもしれません。

先のことを考えざるを得ない日々が続いていますが、今年一年もたくさんのひとに支えられて、大晦日を迎えることができたことは実にありがたく思います。

お世話になった皆様、応援してくださった皆様、新しく出会った皆様…ありがとうございました!
おかげで2020年も彩りのある一年でした。


今年は、「ジャグリングを伝える」ことが何より実り多かったです。

一つには、オンラインレッスンをスタートしました。
とりわけ、緊急事態宣言下では、想定以上にオンラインレッスンを受講してくださる方がいました。
ジャグリングがこの状況の中、役に立てるのだ、ということを実感できました。

参加してくださった皆様、ありがとうございました!

オンラインレッスンについてはこちら!
https://jugglesson.thebase.in

二つ目は、個人レッスンの増加です。
緊急事態宣言が明けたあたりからでしょうか。個人レッスンの問い合わせが増えました。
個人レッスンの場合は、目標が明確な方が多く、目標に応じて回数もまちまちです。そんな中で、そのひとがジャグリングを通して実現したいことに触れ、一緒にジャグリングすることは、回数に限らずとても刺激的です。

今年聞いた言葉に「生涯ジャグリング」があります。
コロナウイルスによって開催されなかった今年のジャパンジャグリングフェスティバル(JJF)の標語だそうです。
この言葉がとても良いな、と思うのですが、
この言葉が目指すような人生に寄り添うジャグリングを届けられたらな、と思います。

そして、5ボールカスケードへの挑戦をたくさんみられたこと。
5ボールカスケードを練習する段階に至るまでには、十分な時間をジャグリングにかけなければなりません。そこに到達するひとが、今年はたくさんいました。このコロナウイルス下で、教室に通い続けることはたいへんなことであったかと思いますが、ジャグリングを続け、さらに上達を目指す姿は、とても励まされました。
もちろん、新しく教室に通い始めたみなさんもありがとうございます。これからも一緒にジャグリングを楽しみましょう。

もちろん、5ボールカスケードに限らず、ジャグリングを楽しむ姿をレギュラーの教室ではたくさん見られました。教室に来てくれている人たちは、何年もの、長いひとでは10年を越えた付き合いであったりします。
そんなひとたちと今年もジャグリングできたことを嬉しく思います。


ジャグリングショーも大道芸も、このような状況下でも度々行うことができ、感謝です。

中でも、緊急事態宣言を経て、すっかり萎んでいた大道芸界の中、いち早く開催を決断してくれた「日本大道芸フェスティバル」に声をかけていただき、その場でショーをさせていただいたのは、とても幸せでした。

たくさんのリスクを背負って開催を決断してくれたイベントパートナーの皆様、ありがとうございました。

数あるショーの中で、あとひとつ。

秋ごろに、「今年行事が尽くなかった六年生に楽しい時間を」ということで直接声をかけていただいた小学校公演。

「不要不急」という言葉が何か飛び交う世の中で、大道芸は存在理由が揺らいでいるように感じていました。そんな中でショーをさせていただいたことで、ぼく自身がとても励まされました。

そして、何より喜んでもらえてよかった。

お声がけいただきありがとうございました。


続けてきた「深川美楽市」「亀戸大道芸」は、主宰という立場上、悩みに悩んだ一年でありました。

開催ができない時もありましたが、
深川美楽市は1回(元々は年2回)
亀戸大道芸は6回(予定では12回)
開催できました。

コロナウイルスという状況の中で、今までに増して、つながりを感じることもでき、こうやってイベントを開き、みんなで同じ時間と空間とを共有することの幸せを改めて強く感じることができました。


コロナウイルスによって始めたこともあります。

文章を書くことです。
4月から、ジャグリングの週刊メルマガ「PONTE」に、「日本ジャグリング記」と題して連載させてもらっています。
「文章を書きたい」という漫然とした思いを持ちつつ、何年も形にできなかった/しなかったぼくには、ぽっかりと時間があいたコロナウイルスの時間はもってこいでした。週刊ということで、良いペースメーカーとなってくれたのもありがたかったです。

機会をくれた編集長、ありがとう。

来年は、もう少し文章を描きたいな、と思っています。


2020年、本当にありがとうございました。

2021年にどんな活動をするのか、できるのか、まだまだ見えませんが、その時に応じて「ジャグリングで生きて行く」ことをして行きます。

2021年もどうぞよろしくお願い致します。

ハードパンチャーしんのすけ

アフター日本大道芸フェスティバル

こんにちは。
ハードパンチャーしんのすけ @shinnosuke_hp です。

「大道芸」への思いが詰まった二日間でした。
日本大道芸フェスティバル(2020/7/11-12 @あいち健康の森公園)。

  • 来場者の皆様(そして、来場できなかったけれども応援してくれた皆様、クラウドファウンディングを支援してくれた皆様)
  • 主催・運営
  • スタッフ
  • パフォーマー

それぞれの思いが交わり合ってできた時間は、久しぶりにパフォーマンスができたこと以上に、「大道芸」が含んでいるものの大きさ、重さを感じるものとなりました。

「奇跡」と言う言葉を軽々しく使うのは好きではないのですが、梅雨が続き連日雨が降る中、この開催期間中、初日の午前中を除けば雨に降られることなく過ごせたのは、皆の気持ちが天に伝わったのかな、と思ってしまいます。

「思い」と言っても、思っているだけではもちろん何も起きません。
今回、我々パフォーマーがパフォーマンスができた背景にたくさんの方の様々な形による尽力がありました。

それら全てに感謝します。
本当にありがとうございました。

今回、日本大道芸フェスティバルに出演させていただき、この状況下で大道芸の場をつくる、ということについて感じることが多かったので、そのことについて書き残しておこうと思います。長いですが、お付き合いいただけたら幸いです。

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サーカス/見世物にまつわる本から – お仕舞いの言葉

こんにちは。
ジャグリング・大道芸のハードパンチャーしんのすけ @shinnosuke_hp です。

ここまで、サーカスや見世物にまつわる本を7冊紹介しました。

もちろん、サーカス/見世物に関する書籍は、この7冊に限らず、紹介したくて紹介できなかったものもいくつもあります。そんな本たちについては、また機会をつくって紹介できれば。


前半3冊は、物語の中のサーカス/見世物を。
サーカスへ寄せられるイメージの多様さが感じられていたら、と思います。

そして、後半のうち、3冊はサーカス史に関わるものを。
紹介順は前後していますが、明治/戦前戦後/現代と、サーカスの様相の変化を捉えられるものを選びました。

最後は、サーカス学。
「サーカス」の世界の広がりを感じてもらえたら。

ちょこちょこ、紹介本から連想したエッセイを挟みましたが、
本への個人的出会い
サーカス/見世物へ感じることへの個人的背景
を記しました。

お付き合いありがとうございました!

最後に、この「7日間ブックカバーチャレンジ」へと寄せたこの文章を載せて、お仕舞いの言葉とします。

「本」という摩訶不思議な存在

本とは、実に奇妙な存在である。

友人の好事家であり古書店店主である人物が謂うに
シュレディンガーの本
なる現象があるそうである。

曰く
存在を確認をしようと書棚を見るも、一向に観測ができず、書籍の存在が確定しない

…とのことである。
これについてこれ以上言を及ばせる事は差し控えるが、世にも不思議なことはあるのである。

不思議なことと謂えば、とある小説家が語るところによると、
本とは書棚のうちに、人知れず子をもうけて増殖するそうだ。

この度、「ブックカバーチャレンジ」なるものに乗った因果として、どうやら我知れず、子がもうけられ、書棚が溢れる事態となるかも知れぬ。

その折には、またこの子たちを皆様に紹介できたらと思う次第である。

お付き合いに多謝。

時に。
この私にも本を巡って奇怪なことが起こっている。
件の書籍婚姻譚を開陳した作家及び作品が、まるで思い出せぬ。書棚にもない。
これは如何なることか。