先日、“マジックエアリスト”日向大祐さんと話をしました。
私がインプロ(即興劇)を行っていたころから、かれこれ10年以上のつきあいになるのですが、久しぶりに会いました。
出会った頃はお互い学生でしたが、こうしてマジシャン/ジャグラーとして、それぞれの足で立ってから、改めて話すと、今までにない共感や刺激をもらいました。
そんな話の中で、面白かった話をここでは紹介します。
自主公演で生計を立てられるようになりたい
「舞台で食べて行けるようになりたいんだよね。」
…と日向大祐さん。
自主公演「シアトリカルマジックライブ」シリーズも好評を重ねているようですが、その先の目標がここにある、と。
では、そのための目標は。
「年間動員数1万人」
チケット代を仮に3000円として、年間3000万円の売上げ。
さらに利益を1割と仮定すると、300万円の収入。
なるほど、本気で生計を立てる事を目指すなら、これが少なくとも越えなければならない数字のようです。
では1万人を動員するのならば…
100人キャパの公演を年間100回行って、満席に。
ハードルとしては決して容易には思えませんが、とにかく質の良い公演を繰り返す、ということしかないのでしょうね。
そして、このように突き抜けるためには、それくらいの覚悟が必要なんだな、ということに気付き、とても刺激になりました。
公演で生きて行くには…
以前、このブログでも紹介しましたが、最近読んだ中で、アーツマネージメントに関する次の2冊が面白かったのです。
演劇は仕事になるのか?: 演劇の経済的側面とその未来
公演で生計を立てるためには。
ふたつの本に共通して読み取れることとして、
(ものすごく単純な話になってしまうのですが…)
「大きな劇場で、3週間以上の公演を行う」
ということが道なのですね。
それを成し遂げるには、
良い公演を積み重ねて、ファンを地道に増やして行くことにつきるように思えます。
流れを加速させて行く方法論もあるのでしょうが、まずはそこがないと。
まぁ、これまた当たり前の話なのですが、忘れずにいたいな、と思ったことなので、書き残しておきます。
…日向大祐さんと話した時間は、私にとって、とても気付きが多かったです。
日向大祐さんのこれからの舞台の展開もたのしみです。
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