「ストリートパフォーマー」という形


本日、こんなツイートがありました。 これをきっかけに、「ストリートパフォーマー」あるいは「大道芸人」の活動に関して、ツイッター上で議論がおこりました。 このこと自体の是非についてはここでは論じませんが、「ストリートパフォーマー」や「大道芸人」というものについて、普段馴染みのない方々に誤解を与えるのでは、と思い、「ストリートパフォーマー」「大道芸人」について、私の知る限りで現状をまとめたいと思います。 「ストリートパフォーマー」「大道芸人」の姿が、少しでも正しく伝わりますように。

「ストリートパフォーマー」の活動場所

  1. イベント出演:出演料をいただき、呼ばれてショーを行っています。
  2. 許可を得た場所での大道芸:事前に場所を管理する組織から許可を得て、大道芸を行います。NPO等が承諾を得て、管轄し、大道芸を運営している場合もあります。
  3. 無許可の大道芸:場所の管理者の許可を得ずに行う大道芸です。最近では「ゲリラ」と呼ばれることが多いようです。

「ストリートパフォーマンス」の実情

「ストリートパフォーマー」「大道芸人」と一口に言っても、活動形態は様々です。 「イベント出演」専業で、出演料のみで活動しているパフォーマーもいますし、投げ銭のみで生計を立てているパフォーマーもいます。 ...とは言っても、多くは「出演料」と「投げ銭」のバランスを取って生計を立てているのではないでしょうか。その比率はひとそれぞれでしょうが。

イベント出演

ショッピングセンターで開催される販促イベントやパーティーでの余興、学校等の芸術鑑賞会、お祭りでのアトラクションなどなど、ストリートパフォーマー・大道芸人が技能を活かして、ショーを行います。 「路上」という、観客がいない状態からスタートする場所を活動のメインにして、観客との一体感を大切にするストリートパフォーマー・大道芸人は、エンターテイメントのひとつの形として、認知されつつあるのではないかと思います。 イベント、という括りからは、ちょっとニュアンスが異なるのですが、「大道芸フェスティバル」と呼ばれる大型のイベントも各地で増えています。 多くの場合は、まちつくり/まちおこしの目的で行われているようです。 代表的な大道芸フェスティバルは、大須大道町人祭、大道芸ワールドカップin静岡、野毛大道芸などがあり、たいへんな集客があります。  

許可を得た場所での大道芸

2002年から施行された東京都が発行する大道芸ライセンス制度「ヘブンアーティストライセンス」をはじめとして、各地の自治体等が発行する大道芸ライセンス制度が近年増えています。 登録することによって大道芸を行うことができる場所もあります。関東であれば、横浜の山下公園などで行われている「ヨコハマ大道芸」や、東京浅草六区で行われている「浅草パフォーマンスプレイス」など。 最近では、大型ショッピングセンターでも、スペースを大道芸のために開放している場所も増えているようです。

無許可の大道芸

多くの場合公道にて、管轄する機関からの許可なく行われる大道芸です。 その是非については、ここでは触れません。 ただ、「ストリートパフォーマンス」「大道芸」という文化をしっかりと育てるためには、「社会の迷惑」にならないための意識をしっかりと持つ必要があるのは確かでしょう。「たのしい」が「迷惑」になるのは、避けたいですね。 無許可の大道芸が、頻繁に行われる背景にひとつには、 芸を磨く場所が充分にない ということもあるのだと思います。 (もちろん、「路上」が好きで大道芸を行う、という方もいますが、それは置いておいて。) 芸で生きて行く場所をつくり、そして大道芸をよりたのしいものにして行く為にも、社会の中にしっかりと立って行くことは大切なことだな、と思います。  

ストリートパフォーマー・大道芸人に一度読んでもらいたい論文

ヘブンアーティスト制度が施行されてから、書かれた雪竹太郎さんの論文です。 雪竹太郎「東京都・ヘブンアーティスト制度についての私の見解」『現代思想』31巻12号,2003年,149-155頁。 ヘブンアーティスト制度について、疑問を投げかけ、よりよい発展への考え方を提案する論文です。 題材はヘブンアーティストですが、「ストリートパフォーマンス」「大道芸」に携わるひとには、一度読んで、考えてほしい内容になっています。  

まとめ

冒頭のツイートに端を発して書いたこの記事ですが、「ストリートパフォーマー」「大道芸人」が、すぐさま「犯罪者」という訳ではありません。 (もっとも、パフォーマーをみて、「ああ、あの犯罪者ね。」と思う方は稀ではないかな、とも思うのですが。そう思いたい。) 実際、様々な形の活動形態を持っています。 そのことを理解していただきな、と思います。 それと同時に、「ストリートパフォーマー」「大道芸人」としては、もしもよくない部分があるのであれば、それを自浄して行く、改善して行く努力も考えて行くねばならないな、と思いました。 「ストリートパフォーマンス」「大道芸」がもたらすものが、よりよいものとなって行きますように。   ※つっこみどころも多々あるのでは、と思います。そんなところは指摘していただけると幸いです。

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