「だから演劇は面白い!〜「好き」をビジネスに変えたプロデューサーの仕事力」北村明子


「夢の遊眠社」「NODA・MAP」の制作をつとめ、演劇公演のプロデュースや役者のマネージメントを生業とする著者による、プロデュースの方法論を綴ったのが本書。

私自身、何かを企画するときに心掛けているのは、
「自分がみたいもの/形にしたいものをつくる」
「助成金やスポンサーに頼らない形=継続可能な形で実現する」
ということなのですが、
すでにはるかにスケールの大きな形で実行されていて、これはもう、紙面に穴があく勢いで凝視しながらページをめくりました。


だから演劇は面白い! (小学館101新書 50)

ざっくり、著者の「プロデューサーとしての仕事力」をまとめると(あくまで個人的な目線)

  • 儲けを目指すのではなく「自分がみたいもの」をつくる。
  • 活動を維持する為に、経理を綿密に行う。
  • 「自分がみたいもの」を実現するために、細かいところまで口を出す。
  • ただし、任せた部分の領域は尊重し、きちんと対話する。

ざっくりとしたまとめなので、細かい部分は、実際に読んでもらった方がよいのですが、先人がいることで、自分が進む道にひとつ確信が持てました。

ひとつ補足しておくと、上記のような考えの下、健全な経済圏を生み出す為には動員の規模を増加させるのがとても大切だということ。
劇場のキャパシティ、公演期間、チケット代…など、スケールアップしないといけない。
それを受け止められる文化を、ジャグリングやパフォーマンスという文化は築かなければならなくて、今はそこに真摯に向かい合わないといけない。
簡単にいうと、「観客」を積極的につくらねばならない。

私個人としては、地道に開墾作業をしばらく続けようと思いました。
…と書いていて、最近の(地味な)「バガボンド」の展開に、ひっそりとぐっと来ている自分の理由がわかった気もします。

パフォーマンスシーンを盛り上げて行きたい方、ぜひ読んでみて、感想をきかせて欲しいです。


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