こんにちは。
ハードパンチャーしんのすけです。

今回のレッスンでは、生徒さんが練習メニューを自分で組んで日々練習している話を聞き、とても感心しました。
南砂町ジャグリング教室1/7
— ハードパンチャーしんのすけ (@shinnosuke_hp) January 7, 2021
年末年始の練習の様子を聞きました。具体的な内容として、スラスラと時系列に沿って、技、回数が出てきて感心しました。
練習をする前に、その日何を練習するかを明確にしておくことは、とても大切なこと。素敵。
その練習メニューを聞いた後に
…練習に効果が伴ってないと意味ないですよね。
という言葉を聞いたので、今回はこの言葉について考えてみたいと思います。

問題:効果がある練習とは。
ストレートに言えば、うまくなったことを実感できる練習ですよね。
では「うまくなる」とはどういうことでしょうか。
ジャグリングの上達を測る指標としては、回数が一番に挙げられるでしょう。
確かに、技が延々と続けられるならば、技ができる!と胸を張って言えますね。
実際に、「ちゃんと」できていないと「技」は続かないもの。
けれど、回数だけをして「うまくなった」ということにして良いかというと、そこには落とし穴があります。
- 「ちゃんと」=後の発展につながる形でできている
- 「技」=正確に技ができている
この二つのチェックをクリアして、初めて回数を指標にする意味があります。
…だいたいの場合は、「客観的な視点」を取り入れることで、回数が増える段階に応じてクリアされて行きます。
これらの点について、もう少し考えてみましょう。
「ちゃんと」できるとは
以前、こんなひとがレッスンに来ました。
今までひとりで練習してきたのだけれど、最近伸び悩んでいるのでみてもらいたい。
5ボールカスケードを練習中だけれど、どうも回数が伸びないし、その先に進めない。
実はこれは特殊な事例ではなく、技の種類はいろいろですが、今までも何人も同様の悩みを抱えて、レッスンに来ています。
そんなひとたちの共通点は
- ものすごく練習している
- 癖がある
ということです。
「癖がある」ということについては、
例えば
- 左右の山の高さが著しく違っていて、そこで安定している
- 左右で腕の動きが違う
- 極端に偏った姿勢をしている
…などのことがあります。
ジャグリングは、練習すれば安定するのですが、このような癖があった時に、どこかで大きな壁にぶつかる印象です。
ただこういう場合は、そこを指摘するしっかりと直ることがほとんどです。元来の練習熱心さの賜物でしょう。
「技」ができるとは
なんとなく続いているから、できたつもりになっていたけど、他のひとから
その技違うよ
…なんて言われることもあります。
名前のついた技には、形が決まっています。
カスケードとリバースカスケードは、ある意味同じ技ですが、違いはボールの軌道や腕の動きで規定されます。
よくあるのは、はじめてジャグリングをする時に、カスケードを練習しているのに、リバースカスケードの動きとなってしまう場合です。
もちろん、リバースカスケードでも「ジャグリングができる」という観点から言えば間違いではないのですが、より深くジャグリングを楽しもうと思った時には、それはネックになります。
(「3」を投げることだけが目標ならば、二つの違いにこだわる必要はないかもしれません。)
ここを疎かにすると他の技へと発展してゆくことが困難になるので、技はしっかり「技」として覚えたい。
「技ができている」と判定されるには
- 投げるタイミングが正しい(適切なタイミングで投げられる)
- 身体の動きが正しい
- 続いている
この3つを満たす必要があります。
このうち「身体の動きが正しい」というのは、技の正否に大きく関わってきます。
できているつもりでできてなかった…という技の代表例は、ミルズメスかと思います。
これは本当に多くのひとが、一度は覚え間違いをして練習します。
ひとりでジャグリングをしていると、本当に自分が異なる技を練習していることに気付き難い。
なので、ひとりで練習するひとほど、きちんと客観的にみて正しい形になっているかをチェックする必要があるでしょう。
客観的な視点を取り入れよう
冒頭の質問に戻ると、
効果的な練習とは、正しいジャグリングを積み重ねる
ことです。
(その他に、どのような練習をするか、という問題もありますが、それはまたの機会に。)
回数などの指標を取り入れると同時に、正しくジャグリングができているか、チェックする視点を常に持ちましょう。
今は、気軽に自分の練習姿を映像として記録できます。
ちょっとした手間に感じるかもしれませんが、自分がジャグリングする姿を映像として見つめることは、上達の早道です。
他のひとにジャグリングを見てもらう機会があれば、見てもらうのも良いでしょう。自分では気付かない視点やアドバイスがもらえるかもしれません。
いたずらに練習する前に、まず自分を知りましょう。