「ない仕事」は私も作れるのだ—「ない仕事」の作り方(みうらじゅん)

「「ない仕事」の作り方」(みうらじゅん)


ジャグラー、大道芸人、パフォーマーとして生活して行く場合、多くはフリーランス的な働き方をすることが多い気がします。

フリーランスは、営業をして仕事を取ってくる、というのがオーソドックスですが…
昨今、ジャグラーにせよ、大道芸人にせよ、パフォーマーにせよ、人数が増えてきて小さなパイの食い合いでしんどさを感じることもあるのではないでしょうか。

表層的な例ではありますが、私はヘブンアーティストの予約電話をかけていると、最も痛切に感じます。とにかく繋がらず、下手すると繋がらない電話をかけ続けて一日が終わる…なんてことも。うん、しんどい。

ひとがつくった土俵で仕事をしていると、自分でコントロールできる要素は少なく、他の参入者との競争に晒されます。
それらがすべて実力次第!というなら納得の余地もありましょうが、ヘブンアーティストの電話の例のように、実力と関係ない部分もあったりして、これがなんとも。

とはいえ「実力」があれば、そう言った競争から抜け出せもしましょうが、それはほんの一握り。
だったら、自分のフィールドを作れたらいいですよね。
もちろん、そのためにも「実力」は必要なのですが、それは自分の個性が作る「実力」ですので、競争に晒されることが少ない。

…そんなモデルケースがあったらな。

あります。

今回紹介する「「ない仕事」の作り方」の著者みうらじゅんさんです。

みうらじゅんさんは、「マイブーム」や「ゆるキャラ」の名付け親です。
本書では、そんな数々のブームを起こしているみうらじゅんさんの仕事術が、本人により解説されています。

「マイブーム」であったり
「ゆるキャラ」であったり
みうらじゅんさんが世の中に出した者は、みうらじゅんさんがつくったものではありません。すでにあったものの、誰も目をつけていなかったもの、存在が可視化されていなかったものに、名前をつけ、コンテンツとして世に出し、広げているのです。

その過程で、どんなことをしているかというと…

自分が感じたことを面白がる。
とことん追い求める。
愛を持って追い求める。愛がなくても、愛があると思い込ませてでも追い求める。
ネーミングすることでパッケージ化する。
とにかく伝える。

具体的なことは、本書を実際に読んでもらうとして、「ゆるキャラ」をはじめとして、独自の視点で突き詰めたものが、こうして「仕事」になってゆくのです。

これ、一見みうらじゅんが特殊だからできるんじゃないの?
って思ってしまうところなのですが…

「ない仕事」が仕事となる過程で、
先日読んだ「学びを結果に変えるアウトプット大全」(樺沢紫苑, サンクチュアリ出版)に書かれているようなアウトプットを、きっちりと行なっているのですよね。

個性的に見えて、実は正統な仕事の仕方なのです。

つまり、やるべきことをきちんとやれば、「ない仕事」を自分も作れるということです。
なんと励まされる事例でしょうか。

ジャグラー、大道芸人、パフォーマー…いずれであっても、そもそも自分の感覚を持って取り組む仕事です。
自分の感じる面白さを大切にして、
作品でも、仕事のジャンルでも、仕事するフィールドでも、
クリエイティブに活動してゆきたいものです。

そして、自分に向き合って正しくうごくならば、それはできるのだと
この本は教えてくれた気がします。


 

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